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経口補水液の正しい使い方~スポーツドリンクとの違いを知っていますか?~

7月も後半になり、連日暑い日が続きますね。
この季節になると熱中症対策として「経口補水液」を目にする機会が増えます。
「スポーツドリンクより体に良さそうだから普段から飲んでいる」
「熱中症予防のために毎日飲んでいる」
という方もいると思いますが、
実は経口補水液は誰もが日常的に飲むための飲み物ではありません。
今回は、経口補水液の正しい使い方についてご紹介したいと思います。
経口補水液とは?
経口補水液とは、脱水状態になった体へ水分と電解質(特にナトリウム)を効率よく補給するために作られた飲料です。
世界保健機関(WHO)が経口補水療法(Oral Rehydration Therapy:ORT)として推奨しており、下痢や嘔吐、発熱、大量の発汗などによる軽度から中等度の脱水時に広く使用されています。
一般的なスポーツドリンクと比較すると、
- 塩分は2~3倍と多い
- 糖分は少なめ
- 小腸で効率よく水分を吸収できるように設計されている
という特徴があり、
あくまでも「脱水を治療するための飲み物」と考えるのがよいでしょう。
経口補水液の正しい飲み方は?
経口補水液は先ほど説明した通り、「病気などで脱水になっている時」に飲むものです。
よって、
- 下痢や嘔吐が続いているとき
- 発熱により水分が失われているとき
- 軽度の熱中症や脱水症状が疑われるとき
このような場合では、経口補水液を飲むことで症状の改善が期待できます。
一度に大量に飲まず、少しずつこまめに飲むことが大切です。
特に嘔気や嘔吐がある場合では、一気に飲むとかえって吐いてしまうことがあるため、5~10分ごとに少量ずつ摂取するとよいでしょう。
不適切な飲み方
脱水を起こしている状況では、経口補水液は優れた飲み物ですが、「日常的に飲めばよい」というものではありません。
例えば、
- 毎日の水分補給として飲む
- 涼しい環境にいる時に飲む
- 軽い運動のたびに飲む
といった飲み方はおすすめできません。
経口補水液は塩分を多く含んでいるため、脱水のない状態で飲んだ場合、効果が発揮されないだけでなく、必要以上の塩分を摂取することになります。
また、スポーツ時のエネルギー補給という点では、糖質が少ないため、長時間の運動ではスポーツドリンクの方が適している場合もあります。
「脱水の治療には経口補水液」
「運動時の水分・エネルギー補給にはスポーツドリンク」
と使い分けることが大切です。
特に注意が必要な方
経口補水液は塩分を多く含むため、次のような方は不必要に飲むことは避けましょう。
- 高血圧で塩分制限を受けている方
- 心不全などの心臓病がある方
- 腎臓病で水分や塩分の制限が必要な方
- むくみが出やすい方
これらの病気では、塩分や水分を過剰に摂取すると病状が悪化することがあります。
もちろん、脱水になった場合には経口補水液による水分補給が必要ですが、持病のある方は医師の指示に従って使用することが大切です。
まとめ
経口補水液は、脱水時の水分・電解質補給に非常に有効な飲料ですが、「健康のために毎日飲むもの」ではありません。
経口補水液を使用するポイント
- 脱水時の治療として使用する
- 少量ずつゆっくり飲む
- 普段の水分補給には水やお茶を基本とする
- 運動時は状況に応じてスポーツドリンクと使い分ける
- 高血圧・心臓病・腎臓病などがある方は医師に相談する
正しく使えば、経口補水液は熱中症や脱水時の強い味方になります。
使用方法に迷う場合や、脱水症状が改善しない場合は、早めに医療機関へご相談ください。

