画像診断
画像診断について
画像診断とは、X線撮影や超音波検査などを用いて体内に異常がないかを診断するものです。
一般的にはレントゲンやCT検査、MRI検査がイメージしやすいかと思いますが、当院ではレントゲン検査、内視鏡検査、超音波検査を行っております。
画像診断では血液検査とは異なり、各臓器の器質的(肉眼的)な異常を見つけることができます。
特にレントゲン検査や超音波検査は痛みなどの侵襲を伴わない検査ですので、非常に有用な検査です。
当院の胸部レントゲン検査にはAI(CXR-AID)を導入しており、従来であれば発見することが困難な小さな異常も見つけることが可能です。AIを導入したことにより、今まで以上に早期発見・早期治療を行うことが可能になりました。
胸部レントゲン
AI診断補助システム
当院ではAI技術を応用した、「胸部レントゲンAI診断補助システム」を導入しております。
膨大な画像データから学習したAIシステムにより、わずかな異常も検知することができ、肺がんなど重篤な病気を早期発見できる可能性が飛躍的に向上します。
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一般的なレントゲン診断
通常は医師が直接目で見ることでレントゲン写真の異常を発見しますが、肋骨の重なった部位などの小さな異常を見つけることは困難です。
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AIを使用したレントゲン診断
過去の膨大な量のレントゲン画像を学習したAIを用いることにより、ちょっとした異常を確実に検出することが可能となります。
機器紹介
レントゲン
人体にX線を照射して、画像化する機械です。
X戦は、筋肉・骨・水分などの透過率の違いを利用し、画像の明暗の差として体内の状況を映し出します。
肺炎やがんのような部分は周りの組織と状況が異なることから白く表示されます。
X線撮影室
人体にX線を照射して、画像化する検査です。
胸部、腹部以外に関節などを撮影します。
胸部では肺がんや肺炎、腹部では腸閉塞、尿管結石、各関節では骨折や変形性関節症などの診断を行うことが可能です。
エコー検査(超音波検査)
超音波検査とは、体の表面に超音波の出る機器(プローブ)を当て、はね返ってくる超音波を画像化し、体内の臓器を観察する検査です。CT検査などと異なり放射線の被ばくもないため、患者さんへの負担もありません。
当院では月3回ほど検査技師に行ってもらい、主に腹部、心臓、甲状腺、頸動脈などの超音波検査を行っております。
レントゲン検査で
診断可能な代表的な疾患
肺の異常
(肺炎・肺がん・気胸等)
息苦しい、胸が痛いという症状が出ている時は、肺などに異常がある可能性があります。
肺周辺は骨に覆われていることから、触診などでは診察することが出来ませんが、レントゲンで検査する事で、異常のある部分の確認がしやすくなります。
骨の異常
(骨折、変形性関節症など)
転倒などで強い衝撃を受けたり、その患部が異様に腫れてきたり、動くと関節が痛むというような場合は、骨や関節部分に問題がある場合があります。
骨折している場合は、その折れ方がどうなっているのか。関節に問題がある場合は、軟骨など関節部分のどこに異常があるのかを判断し、適切な治療方法を決めることが出来ます。
骨粗鬆症(骨密度)
ちょっとしたことで骨折をしてしまうような事があれば、骨粗鬆症が疑われます。
骨の内部を検査して骨の状況の確認も可能です。
早期治療の重要性
治療開始が早いと治りも早い
病気は早期段階で治療を行うことがとても重要です。
早期治療が出来れば、過度な治療を行う必要が無いため、投薬のみで快復する事も期待でき、体に対しても少ない負担で抑えることが可能になります。
早期治療を実現するためには、病気を早期発見することが必要なので、わずかな体の異常も見逃さないAI診断は、とても優れた診断方法です。